糖尿病・心房細動・COPD

日々の病気の状況と対応の報告

糖質ゼロ食

 釜池豊秋氏による糖質ゼロ食より

ケトーシス」と「アシドーシス」

ケトン体が「異常に」増加すると「ケトーシス」と呼びます。「アシドーシス」は、血液中の酸とアルカリの平衡が破れて、血漿が酸性に傾くことです。ケトン体は「酸性」なので、ケトン体が増加すれば血液が酸性化する、すなわち「ケトーシス」では「アシドーシス」になる、というのが日本糖尿病学会の見解です。また、その典型が「ケトアシドーシス昏睡」だというわけです。

糖質ゼロ食では血中ケトン体が「異常に」増加します。しかし、「アシドーシス」にはなりません。なぜなら、酸・塩基平衡は生命維持に基本的なホメオスタシスです。ケトアシドーシス昏睡にみられる、高血糖による「高浸透圧利尿」が「腎性代償」を阻害しない限り、「ケトーシス」でも「アシドーシス」にはなりません。高血糖にならない糖質ゼロ食では、アシドーシス」にならないのです。